一般社団法人 浜松市医師会

12月の健康トピック

12月のテーマインフルエンザの流行期に入りました

11月25日、厚生労働省はインフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。
例年より2、3週間早く、1999年以降では2番目に早い流行入りです。報告によると、検出されたウイルスはA香港型が多く、次いでH1N1型、B型。流行のピークは来年1月下旬頃の見込みです。市民の皆さまには「手洗いの励行」「咳エチケットの実践」「予防接種」など、インフルエンザの予防をお願いします。

インフルエンザと風邪は違う

インフルエンザと風邪は、のどの痛みや咳(せき)などよく似た症状がありますが、風邪とインフルエンザは、症状も流行の時期も違います。

  インフルエンザ 風邪
症状 38度以上の発熱 発熱
全身症状(頭痛、関節痛、筋肉痛など) 局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳、など)
局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳、など)  
急激に発症 比較的ゆっくり発症
流行の時期 1月~2月がピーク
※4月、5月まで散発的に続くことも
年間を通じて。特に季節の変わり目や疲れているときなど

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体内に入り込むことによって起こります。インフルエンザのウイルスにはA型、B型、C型と呼ばれる3つの型があり、その年によって流行するウイルスが違います。これらのウイルスうち、A型とB型の感染力はとても強く、日本では毎年約1千万人、およそ10人に1人が感染しています。

インフルエンザにかかっても、軽症で回復する人もいますが、中には、肺炎や脳症などを併発して重症化してしまう人もいます。

重症化する危険が高い人
高齢者、幼児、妊娠中の女性、持病のある方(喘息・慢性呼吸器疾患・慢性心疾患・糖尿病など代謝性疾患など)

インフルエンザにかからないために

(1)感染経路を断つ

飛沫感染・接触感染を防ぐことがポイントです。そのためには、帰宅時や調理の前後、食事前など、石けんを使って、こまめな手洗いを心掛けましょう。アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。

感染経路イメージ

(2)予防接種を受ける

発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。

※ワクチンを打っていてもインフルエンザにかかる場合があります。ワクチンの効果が持続する期間は一般的に5か月程度です。また、流行するウイルスの型は毎年変わるため、毎年、接種することが望まれます。

(3)免疫力を高める

免疫力が弱っていると、感染しやすくなります。また、感染したときに症状が重くなってしまうおそれがあります。普段から十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。

(4)適度な湿度を保つ

空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50%~60%)を保つことも効果的です。

(5)人混みや繁華街への外出を控える

インフルエンザが流行してきたら、不要不急のときはなるべく人混みや繁華街への外出を控えましょう。

インフルエンザにかかったときは

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目安として、比較的急速に38℃以上の発熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合はインフルエンザに感染している可能性があります。

■発症から48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬の服用を開始すれば、発熱期間の短縮などの効果が期待できます。早めに医療機関を受診し、処方された薬は医師の指示に従って服用しましょう。

※発熱12時間未満の場合、検査の結果が陽性にならないことがあります。(検査は発熱後12時間以上経過してから受けることをおすすめします)

■睡眠を十分にとるなど安静にして休養しましょう。

■水分の摂取も必要です。高熱による発汗での脱水症状を予防するためにも、こまめに水分を補給しましょう。

インフルエンザをうつさない

せきやくしゃみの飛沫に病原体を含んでいるかもしれないので、エチケットとしてマスクを着用しましょう。

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  • 正しくマスクを着用する。
  • 使用後のマスクやティッシュは放置せずゴミ箱に捨てる。
  • せきやくしゃみをかけないよう周囲の人からなるべく離れる。
  • 手に付着したウイルスを取り除くため、こまめに石けんで手を洗う。

熱が下がっても、インフルエンザウイルスは体内に残っています。周囲の人への感染を防ぐため、熱が下がった後も、潜伏期間の数日は学校や職場などに行かないようにし、自宅療養することが望ましいでしょう。

参考出所:厚生労働省ホームページ、政府広報オンライン、首相官邸ホームページ

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